水彩画 色の塗り方を詳しく

                   中村興太郎水彩画教室

         
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  水彩で風景画を描くときの本格的な色の塗り方を練習しましょう。
  水彩画=淡彩スケッチと覚えてしまい、そのような色の塗り方が身についてしまっていると、これからの練習がうまくできませ
 ん。しっかりと理解して繰り返し練習をしてください。

 色を塗る順序
   ■ 色を塗り始めるとき、画面のどこからにしたらよいのでしょうか。空など広い部分からという考え方もあるのですが、こ
    のことについては、特にはっきりとした決めはないのです。気の向いたところから塗り始めましょう。
     ただし、ある部分だけに偏って塗るのではなく、画面全体をバランスよく塗り進めることが大切です。
     色はどの部分も、何度にも分けて塗り重ねますから、まず、はじめの色を画面全体にひと通り塗り終わり、続いて次の塗
    り重ねをします。
     そしてその都度、全体の色や明暗などを確かめながら塗り進めるのです。

   ■ 色を塗る順序を守らなければいけないこともあります。
     矢印のような部分、木の葉の緑と建物の色。屋根の灰色との重なりの部分。こういったところでは、先に木の葉の緑を形
    がはっきりする程度まで塗り、その後で壁や屋根の色を塗ります。そうしないと、壁や屋根の色をどこまで塗ればよいのか
    が、わからないからです。
          

     次の絵の場合も同じです。紅葉したオレンジ色の葉を、形がわかる程度まで先に描き、その後で木の緑や土塀の灰色を塗
    るのです。
                

 筆に含ませる色の量の調節
   ■ パレットからどれだけの量の色を筆に取ったらいいのかは、かなり微妙な問題です。
     次に説明するように、塗ろうとする部分によって必要とする量が違っていて、それはとても重要なことなのです。
     なんとなく無造作に色を取り、塗るようなことをしてはいけません。ある程度必要と思う量を筆に含ませたら、図のよう
    にパレットのふちで余分な量を落とします。
     
   
    必要な量になっているかどうかは、画面の外の不要な部分
   に試し塗りをして判断しますが、経験を積んでくれば、試し
   塗りをしなくても適量がわかるようになるものです。




   ■ パレットのふちで余分な量を落としたあと、さらにわずかな量を調節したいときは、左の図のように布切れに筆の先を触
    れて吸い取らせます。右の図のようにしたのでは、うまく吸い取れません。

           

 筆に含ませる色の量
   ■ 色を塗ろうとする画面の部分部分によって、筆に含ませる色の量が違ってきます。
    □ 次の図のように、建物などの古さを表現したいとき、あるいは塗った境目をはっきりさせたくない時。そのようなとき
     は、含ませる量を少なくして、かすれたような感じに塗るのです。
           
    □ 上の例とは逆に、色をはっきり見せたいとき、あるいは塗った境目をはっきりさせたいときは普通に含ませた筆で塗ります。

 筆の穂先を使うとき、腹を使うとき
   ■ 次の図のような部分を塗るときは、筆の穂先を使います。   ■ 右のように広い部分を塗るときは、筆の腹を使います。
 

 思うような色が作れない
   ■ 風景画では、自然の持つ多種多様な色を限られた数の絵具で表現しなければなりません。例えば、樹木の葉の色など、思っ
    たような色を作り出すためには、これと思う色を2色、3色、4色とパレットで混ぜあわせ、試し塗りをします。試行錯誤を繰
    り返し経験を積むことによって、どの色をどの程度混ぜたらいいのかがわかってきます。

   ■ 例えば、緑色に黄色を混ぜた時でも、それぞれの色が適切でないと、思うような色にならないことがあります。緑色も黄色
    も1種類ではないはずなので、それぞれ他の緑色あるいは黄色を試してみる必要があります。

   ■ 樹木の葉の色を作るときに、必ずしも緑色を基本の色にするとは限りません。左上の絵のような場合は、青色に少しの黄色
    と黒色を混ぜて作ってあります。

   ■ 気をつけなければいけないのは、パレットの上で見た色と、紙に塗った色とは違うということです。根気よく試し塗りをし
    ましょう。思うような色にならないときは、その色は捨て、あらためて別の組み合わせを試します。

   ■ パレットに出してある絵具の表面が、他の色で汚れているときは正しい色にはなりません。水を少しつけた筆で汚れを拭い
    取りましょう。

   ■ 筆洗の水が汚れていては澄んだ色を作ることはできません。筆洗の中でも、筆を洗う水と、色を作るための水とは別のもの
    を使いましょう。

   ■ 例えば、次の絵のように、よく似た色の樹木がある風景を描くとき、一つの色で「ついでに」あちこち塗ってしまってはい
    けません。面倒でも、それぞれの部分の色を作って塗らなければいけません。
  

   ■ 画面全体が明るい色で表現されている場合でも、仕上げには適度のコントラストをつけるために、必要な部分には暗く強い
    色を塗る必要があります。

      

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