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初めての山の描き方 中村興太郎水彩画教室 | |
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山は、季節、時刻、天候、そこにある樹木の種類、そして自分がいるところからの距離など、いろんな条件で見え方が違ってきます。 描き方としては、初めに、どのような色を使って塗ればいいのかをしっかり考え、ごく薄い色を根気よく塗り重ねていきます。 なお、このあたりからは、先に説明したしっかりした水彩紙をお使いになることをおすすめします。 少し難しいですが、いろんな山を描いてみましょう。どのような色が、どのような順序で塗られているかを考え、工夫してみてください。 パレットで作った色は、必ず試し塗りをしましょう。 初めは簡単な風景から ■ 手前の山だけでも、ずいぶんいろんな色が塗り重ねてあります。 山の尾根の形。光の当たり方による明暗。樹木の種類による色の違い。 実際の風景を見て描く場合でも、そういったことをよく見て色を選びましょう。 ■ 筆に含ませる絵の具の量は、かなり少な目です。淡彩画では、たっぷりの絵具 で一気に塗りますが、それと混同してはいけません 。 ■ 色を塗る順序は、明るい色から。それぞれの場所に、その場所の色を 少しずつ塗っていきます。決して広い範囲をベッタリと塗ってはいけません。 ■ 先の尖った筆は、塗ったときの形がはっきり出てしまうので、できれば使い古して少し先が丸くなった筆がいいのです。 ■ くれぐれも、薄い色を何度にも分けて塗ることを忘れないように。塗っている途中で色が不足しないように、パレットには色をたっぷり作っておく ことが大切です。 色の塗り方の説明です 山の形が複雑なときは、初め、このように大まかに塗り、あとで面相筆などを使って 細かく仕上げていきます。 色が違ってはいけないので、パレットに色を十分作っておくことが大切です。 一部紅葉しているとか、明るい部分がある場合は、よく見てその部分を塗り残し、全体が ある程度塗れたあとで、明るい樹木の色や紅葉した色を、強すぎないように用心して塗っていきます。 ![]() 色の境目が強く出た場合は、水を少しつけた面相筆などの先で、その部分だけを慎重にぼかして おきましょう。 水を多く使ったり、余分な範囲までをぼかしてはいけません。 紅葉した木や、枯れた木が混ざりあった山 ■ 紅葉した木や、枯れた木がある部分は塗り残し、緑色の部分から描き進めます。 ある程度進んだら、その後、塗り残した部分にも色を少しずつ塗って全体を完成へもっていきます。 ![]() いろんな距離の山 ■ 色の違いで遠近感を表現します。 遠い山ほど白色を多く混ぜてあります 夏のかすんだ山 ■ 白くかすんだような部分の色を全体に塗ります。次に少し色の 濃い部分を何度にも分けて塗り重ねていきます。このとき筆に含 ませる絵の具の量は少なく、カサカサした感じです。 ぼんやりした感じは、少し水をつけた筆で慎重にぼかして仕上げるのです。 山の色には、白色が混ぜてあります。 次はこの風景です。 ■ 山の練習ですから、手前の樹木を描く必要はありません。山の色には白色が混ぜてあります。そうすることによって、手前の樹木との距離感を 出すことができるからです。 ■ このように複雑な風景の場合は、幾種類もの色をどのような順序で塗っていくか。筆を下ろす前にその手順をよく考えることが大切です。 ■ どの山もそうですが、近くの樹木などと違って、遠くかすんだような感じを出すためには、山の色を思い切ってうすくする必要があります。 明るい色も暗い色も、水でしっかりうすめて、乾いたら塗り乾いたら塗りを繰り返します。 ■ 色に白色を混ぜるということと、水で薄めるということは違います。白色を混ぜるということは、別の新しい色を作るということ。水で薄めると いうことは、その色の目に見える強さを弱くするということです。このような風景では、その両方を応用するのです。 ![]() 夕暮れの逆光にかすんだ山 ■ 思い通りの色ができるまで何度も試し塗りをしましょう。 試し塗りというのは、紙の上で、絵の大きさの外側のいらない部分に塗ってみることを言います。直接絵の中に塗ってはいけません。 上へ戻る |